今月の逸品

ただいま展示中の「今月の逸品」

学び舎のゆりかご

かつて彼の地で産声を上げ

巣立っていった 学びの礎

それは今も 東京の教育の支えとなっている

逸品玄関掲示用.jpg

文房具・陶磁器

近代 (約120~80年前)

北青山三丁目遺跡(港区北青山)

北青山の一画の発掘調査でレンガ造りの建物基礎が発見された。この建物は、1898年(明治31)に移転してきた東京府師範学校の校舎で、1936年(昭和11)にこの地を離れるまで、数多の教員の養成の場となった。

さらに、師範学校の移転後は、世情が暗転していく中にあって尚矢継ぎ早に設立されていった府立学校の開校準備の拠点、もしくは仮校舎として、空襲で焼失するまで利用されていたのである。

建物周辺から出土したこれらの文房具・器たちにも、「教員と学校のゆりかご」ともいうべきこの地ならではの片影が認められる。

次回の更新予定
次回の更新は10月下旬頃を予定しています。